人材を育たてるためには新規事業に挑戦して成功させること人材を育たてるためには新規事業に挑戦して成功させること

2017年度の中小企業白書によると、新事業展開を実施していない企業の課題が図のように色々と出ています。最も多いのが「必要な技術・ノウハウをもつ人材が不足している(43.8%)」でした。たしかに新しいことをやろうとすると人材面で不足が生じます。これは中小企業のみならず大企業でも同じ状況で、人材不足に悩まされているのはどこも同じです。

しかし、大企業は体力があるため人材の不足に直面した時に色々な手段を講じることができます。手っ取り早いのは、必要な技術・ノウハウを持つ人を雇用して事業開始までの時間の短縮をします。次いで行っているのが社員教育です。いろいろな教育方法がありますが、特に年間スケジュールを組んで計画的な人材教育を行っているところが多いのです。それ以外としては他社との提携や共同研究などでしょうか。

その中で、人材教育は中小企業でも行うことは可能です。どの程度お金をかけられるかは会社の事情によりますが、やろうと思えば社長の決断一つです。でも、お付き合いした中小企業をみていると人材教育に時間と費用をかけているところはほんのわずかしかありません。理由はアレコレ言ってますが「面倒くさい」が一番の理由のようです。「社員のために色々考えるのが面倒くさいからやらない」企業は常に人材不足に悩まされています。そして、社長が一人で多くの業務を抱えなければならなくなり、新しい取り組みをする余裕がなくなるのです。

つまり、図の「必要な技術・ノウハウをもつ人材が不足している(43.8%)」が飛び抜けているのは、「仕事を任せられる有能な人材が不足している」と言えるでしょう。

一方で、人材を育成するためには単に研修や通信教育を受けさせるだけでは不十分です。人が一番伸びるのは仕事を任されてそれを達成したときだからです。

「新規事業に取り組まないのは人材がいないから」という会社は、逆に言えば人材を育てる機会を自らのがしているとも言えるでしょう。人材を育てるためには、まず「新しい取り組み」をやってみることです。ただ、やらせっぱなしではなく、「ちょっと難しいかな。でも頑張ればできるかも」という程度の目標を与え、必ず一定期間たった後に「何ができたか」「何ができなかったか」「どうすればできるようになるか」を社員と一緒に振り返る必要があります。

このような取り組みを行っている企業ほど人材が育ち、新規事業が立ち上がり業績が良くなっていくのです。

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